AAVベクター
Adeno-associated virus(アデノ随伴ウイルス)を利用し、目的の遺伝子を標的細胞へ届けるために設計したウイルスベクター。遺伝子治療などで用いられる。
企業の研究、製造設備、規制や特許を読むときに出てくる言葉を、一つずつ短く解説します。 用語を調べたら、そのままメーカーの公開技術や設備を探せます。
Adeno-associated virus(アデノ随伴ウイルス)を利用し、目的の遺伝子を標的細胞へ届けるために設計したウイルスベクター。遺伝子治療などで用いられる。
抗体薬物複合体。標的に結合する抗体と、細胞に作用する薬物をつなぎ合わせた医薬品。
アミド架橋型核酸の一種。オリゴ核酸の安定性などを高めるため研究される修飾核酸。
医薬品の効果を担う有効成分(原薬)のこと。
Active Substance Master File。欧州などで原薬製造・品質情報を申請に利用する資料制度で、製品承認や供給条件は別の手続き・資料で確認します。
血液脳関門。血液から脳へ物質が移動するのを制限する仕組み。
Corrective and Preventive Action。発生した問題の原因を是正し、再発または潜在的な問題の発生を防ぐための対応。効果の確認も重要です。
医薬品の研究開発・製法検討から受託製造まで対応する企業や事業形態。
欧州薬局方への適合性を評価するEDQMの証明書。証明書に記載された対象物質・製造所・適用範囲を確認します。
EDQMが2023年9月に導入した欧州薬局方適合証明書(CEP)の新しい様式。電子署名、原薬の承認された規格や追加試験法などの情報をより明確に示す。
CEP 2.0で証明書本文から分離されたLetter of Access。CEP保有者が、承認申請で対象のCEPを参照することを申請者に認める文書。
Computational Fluid Dynamics。流体の動きを計算し、反応器内の混合・流れなどを予測する解析。
米国などで使われる、現行の適正製造規範を表す言葉。企業の対応表明と当局の査察結果は別です。
Chemistry, Manufacturing and Controlsの略。医薬品の品質、製造方法、管理に関する開発・申請情報。
医薬品開発で試験・試験実施支援などを受託する企業・事業形態。CDMOとは役割が異なります。
Continuously Stirred Tank Reactor(連続撹拌槽型反応器)。原料供給・排出を続けながら槽内を混合する装置。容積Lからバッチ製造量は推定できません。
ジシクロヘキシルカルボジイミド。ペプチド結合形成などに使う縮合剤の一つ。
Droplet Digital PCR。試料を多数の微小な液滴に分割してPCRを行い、陽性液滴の割合から標的核酸のコピー数を定量するデジタルPCRの一方式。
米国FDAなどへ提出する医薬品原料の製造・品質に関するマスターファイル。供給条件や製造販売承認は別の情報で確認します。
水溶性カルボジイミド系縮合剤の略称。アミド結合形成などに用います。
欧州医薬品品質部門。欧州薬局方やCEP制度を扱う欧州評議会の専門組織。
米国食品医薬品局。医薬品などを規制し、製造所の査察も行う当局。
Forward Osmosis(正浸透)。膜を使い、水の浸透圧差で液を濃縮する技術。
食品安全マネジメントシステムの認証スキーム。医薬品原薬のGMPはICH Q7などの要件に沿って確認します。
Freedom to Operateの略。他社特許を侵害せず製造・販売できるか調べること。権利範囲・存続状況を国ごとに確認して検討します。
遺伝子組換え微生物などを使う際の、拡散防止措置に関する区分の一つ。医薬GMPとは別。
Glass Linedの略。反応装置の内面をガラス層で保護した材質表記。
内部をガラス状の層で覆った反応容器。薬品への耐食性が求められる工程で使われます。
医薬品を一定の品質で製造・管理するための基準。企業によるGMP対応の説明と、当局の適合確認は分けて確認します。
細胞を使った製造工程で、宿主細胞から混入し得るタンパク質不純物。pDNAやバイオ医薬品の精製で管理対象となる。
微粒子を高い効率で捕集する高性能エアフィルター。封じ込め装置や空調に使われます。
親水性相互作用を利用する液体クロマトグラフィー。極性の高い成分の分離に使われます。
Hydrolytic Kinetic Resolution。触媒を使った加水分解速度の違いで鏡像異性体を分ける方法。
微量でも強い作用を持つ高薬理活性の医薬品原薬。製造時のばく露管理が重要です。
高速液体クロマトグラフィー。液体中の成分を分離し、含量や不純物などを測る方法。
医薬品の承認後に行う製法・分析法などの品質関連変更を、製品ライフサイクルを通じて管理する国際的なガイドライン。実際の変更手続きは各国・地域の制度に従う。
医薬品原薬の適正製造管理・品質管理に関する国際ガイドライン。食品向けGMPやISO認証とは対象が異なります。
清浄度を表すISO 14644-1のクリーンルーム等級。医薬品GMPは別の規制要件として確認します。
Intermittent Stirred Tank Reactor(間欠式撹拌槽型反応器)。運転・供給方式の詳細はメーカーの設備仕様で確認します。
DNAを鋳型としてRNAを合成する工程。mRNA製造では、調製したプラスミドDNAを鋳型として利用する場合がある。
工業所有権情報・研修館(INPIT)が提供する特許情報プラットフォーム。特許・実用新案・意匠・商標の公報や関連情報を検索できます。権利の有効性は個別の最新記録で確認します。
不斉反応などに用いるJacobsen型の触媒。光学活性化合物の製造技術として知られます。
日本の原薬等登録原簿(MF)制度に関する表記。メーカーが公表する番号は、PMDAの最新公示と別途照合します。
重力単位系で表した圧力の単位。barやMPaとは表記が異なり、個々の装置の設計圧力はメーカー公表の仕様を確認します。
気相から液相への酸素の移りやすさを表す指標。培養槽の酸素供給能力を検討する際に使うが、測定条件によって値は変化する。
液体クロマトグラフィーと質量分析を組み合わせた成分分析法。
Laboratory Information Management System。試験依頼・検体・結果などを管理する分析室システム。
Membrane Distillation(膜蒸留)。温度差などを利用し、水蒸気を膜越しに分離する技術。
Master Fileの略。原薬などの製造・品質情報を当局へ登録する仕組みで、現在の供給可否とは別です。
原薬等の製造方法・品質管理情報を規制当局へ登録する制度の記録。供給能力・製造所GMPは別の資料で確認します。
Material Transfer Agreement。化合物・細胞などの研究試料を機関間で提供・受領する際、利用目的や権利・成果の取扱いを定める契約。原薬の商用供給契約とは別です。
2つの意味があります。①Non-Disclosure Agreement:秘密保持契約。②New Drug Application:米国FDAに提出する新薬承認申請。前後の文脈で区別します。
作業者のばく露管理のための区分。設備の封じ込め設計やGMPは、実際の設備仕様と管理体制に沿って確認します。
作業環境中での物質の許容ばく露濃度の目安。通常は濃度の単位を伴います。
非常に低いばく露量を想定する管理区分。濃度の境界値や評価方法は企業・制度ごとに確認が必要。
Out of Specification。定められた規格・判定基準から外れた試験結果。調査と記録が必要で、再試験の扱いも所定の手順で管理します。
Process Analytical Technology。製造中のデータを測定して工程を監視・理解する手法。
特許協力条約に基づく国際出願。一つの手続で複数の締約国に出願する効果を得られますが、特許権の付与は各国・地域の審査によって決まります。
健康影響を考慮して設定する、1日当たりの許容ばく露量。洗浄評価などでも参照します。
Plasmid DNA。主に細菌などで複製される環状DNA分子。遺伝子治療用ウイルスベクターの製造、mRNA製造の鋳型、DNAワクチンなどに用いられる。
プラスミドDNAを製造する工程の総称。微生物培養、細胞回収、溶解、清澄化、クロマト精製、濃縮・ろ過、品質評価などを組み合わせる。
耐薬品性の高いフッ素樹脂の一種。反応器の内面や配管材料などで用いられます。
Pipe Flow Reactor(管型流通反応器)。原料を管内に流して反応させる装置。反応器容積Lと製造量kg・処理量kg/hは別の値です。
医薬品などの審査・安全対策を担う日本の医薬品医療機器総合機構。
Process Validation(工程バリデーション)。製造工程が再現性をもって品質要件を満たすことを検証する活動。製品表でCommercialとは別段階の場合があります。
噴霧乾燥固体分散体。難溶性薬物の溶けやすさを改善する製剤技術。
超臨界流体を移動相に使うクロマトグラフィー。分離・精製・分析に利用されます。
封じ込め設備から粉体などが漏れる量を測る試験の考え方・評価手法。数値は機器ごとに必要です。
固相ペプチド合成の略。担体に固定した鎖へアミノ酸を順番につなぎます。
積水メディカルが紹介する、タグ(担体)を利用した液相ペプチド合成技術。
ステンレス鋼を表す日本の材質記号。SUS304とSUS316Lでは組成や耐食性が異なります。
広く使われるステンレス鋼。使用できる薬液や洗浄条件は個別に確認します。
耐食性に配慮した低炭素ステンレス鋼。医薬製造装置の接液部にも使われます。
膜面に沿って液を流しながらろ過する方法。核酸やタンパク質などの濃縮、不要成分の除去、緩衝液交換に利用される。
非常に高い圧力と微細な充填剤を利用する液体クロマトグラフィーの一種。
有害物質や無菌工程を外部と隔て、手袋などを介して操作する密閉設備。
窒素を3つ含むアジド基を扱う反応技術。反応安全性の検討がとくに重要です。
核酸を化学合成するときのホスホロアミダイト法で使う亜リン酸アミダイト型の合成原料。
細胞からpDNAを取り出すために用いられる溶菌方法の一つ。細胞由来のタンパク質やゲノムDNAなども生じるため、後段で分離・除去する。
窒素を含む天然有機化合物の総称。医薬品原料として利用されるものもあります。
電荷の違いを利用して、液中のイオン性成分を分離・精製する材料。
主にグラム陰性菌の外膜に由来するリポ多糖などの発熱性成分。大腸菌を使うpDNA製造では、製品用途に応じた除去と品質評価が重要になる。
プラスミドDNAの一方の鎖が切れるなどして生じる、スーパーコイルが解けた環状の形態。pDNAの構造形態別の品質評価に登場する。
比較的短い核酸鎖。特定の遺伝子の働きを調節する医薬品などに使われます。
高速の気流同士で粒子を衝突させ、粉体を細かく粉砕する装置。
研究室と商用工場の中間で、kg程度の試作・工程検証を行う設備や作業区画。
清浄度の旧区分で、浮遊粒子数を基準としたクリーンルームの表示。医薬品GMPへの適合は別の確認項目です。
有機マグネシウム試薬を用いて炭素同士の結合を作る反応。水分を厳しく避けることが重要。
物質ごとに移動速度などの違いを利用して、混合物から目的成分を分離する方法。
円すい状の槽で粉体などを撹拌・乾燥する装置。乾燥条件は品目ごとに決まります。
ペプチドや核酸など、別々の分子を化学的につなぐこと。
生産用の培養槽へ移す前に、保存細胞から段階的に培養規模を拡大する一連の工程。製造バッチの出発点となる細胞を準備する。
使い捨て部材などを利用する密閉操作装置。高活性粉体の封じ込めに使われます。
使い捨ての培養槽や液体移送・保管の接液容器として利用するバッグ。交換式の流路・容器と組み合わせて使用する。
培養液に触れる部分に使い捨てのバッグ等を用いる培養装置。洗浄・切替えの負担を減らす目的で利用され、動物細胞向けや微生物向けの機種がある。
環状プラスミドDNAがねじれた高次構造をとる形態。開環型や直鎖型とは区別され、pDNAの品質評価で構造形態の割合が確認される。
少量の試作工程をより大きな製造規模へ移すこと。設備能力だけでなく品質・安全性の確認が必要。
渦を巻く高速気流を使い粉体を微粉砕する装置。医薬品の粒度調整にも利用されます。
液体を霧状に噴霧して乾燥させ、粒子や粉末にする製造方法。
膜ろ過を利用して、目的分子を保持しながら低分子成分や緩衝液を交換・除去する工程。濃縮と組み合わせて行われる場合がある。
清浄な空気を下向きに流し、作業時の粉じんの拡散を抑える設備。
医薬品の試験・製造データを、完全性・一貫性・正確性が保たれた状態で取り扱う考え方。記録の追跡可能性や適切な管理が重要です。
主に植物などに存在する30個の炭素からなるテルペン系骨格の化合物群。
円すい形の槽内でスクリューを動かし、粉体を混ぜる装置。
薬が体内へ吸収され、作用する場所へ届く程度を表す指標。
抗体・タンパク質などの生体分子に薬物などを化学的につなぐ技術。ADCの製造にも使われます。
化学物質が持つ有害性・危険性のこと。実際のばく露量やリスクとは区別します。
ニッケル基の高耐食合金の商標名。腐食性の薬液を使う設備の材料にも使われます。
共同研究を始める前から参加者が保有する特許・ノウハウなどの知的財産。研究中の使用や成果の事業利用に必要な権利は契約で確認します。
フッ素・塩素・臭素・ヨウ素などを化合物に導入する反応の総称。
植物が作る化学成分の総称。医薬・食品・化粧品向けの素材研究にも利用されます。
培養の途中で培地や栄養成分を追加しながら細胞を増やす培養方式。連続的に培養液を排出・回収する方式とは区別する。
共同研究の実施によって新たに生まれた成果に関する知的財産。権利の帰属、出願・使用許諾や事業利用の条件は当事者間の契約で定めます。
反応槽などの容積を工場全体で合計した値。1台の反応器の最大容量や製造バッチ質量を意味しません。
原料液を流しながら反応させる製造法。流量や滞留時間を制御しやすいことが特徴です。
ADCなどで細胞へ届ける薬物部分(ペイロード)と、抗体をつなぐ構造(リンカー)。
アミノ酸が鎖状につながった分子。医薬品の有効成分としても利用されます。
ホスゲンを反応試薬として利用する製造技術。有害な試薬を扱うため封じ込め管理が重要です。
原薬と添加剤を熱で軟化させて混ぜ、押し出して固体分散体などを作る方法。
マイクロ波を使う化学プロセス・装置などを手掛ける企業の名前。ここでは共同開発先を指します。
固体の担体上でペプチドを組み立てるとき、マイクロ波による加熱を利用する合成法。反応時間の短縮などを目指します。
Master Cell Bank(MCB)。製造で用いる細胞の由来を管理し、同一の出発材料を継続的に供給するために保管する細胞群。通常はここからワーキングセルバンクを作る。
設備を特定の1品目に固定せず、洗浄・切替えながら複数の製品に使う方式。
代謝物など小分子成分をまとめて測定・比較する分析技術。
原薬や中間体が引き続き使用に適する品質を保っているか、再試験などで確認すべき日付。使用期限とは区別する。
目的分子を作るための反応順序や原料の組み合わせを比較・検討すること。
Working Cell Bank(WCB)。一般にマスターセルバンク由来の細胞を増殖・分注し、日常の製造バッチの出発点として使えるよう保管する細胞群。
原薬・製剤の品質が温度、湿度、光、保存期間などでどう変化するかを調べる試験。保存条件、使用期限やリテスト期間の検討に役立ちます。
医薬品の製造や試験を委託する際に、受託先の品質管理体制・設備・記録や業務運用を委託元が確認する活動。契約上の監査権限と対象範囲も重要です。
最終の医薬品原薬を合成する途中で得られる化合物。原薬工程と中間体工程では、設備や品質管理の要件をそれぞれ確認します。
特定の製造所が医薬品を製造するために必要な許可。品目別のGMP要件と供給条件は製造所・製品ごとに確認します。
試験で同一性や純度・含量などの基準に用いる、由来と品質を確認した標準物質。二次標準品の基準にもなる。
定めた手順や管理状態からのずれを記録・評価し、原因調査、影響評価、必要な対応を進める管理活動。
電荷に基づく相互作用を利用し、核酸などの成分を分離・精製する方法。pDNAの回収や不純物除去に用いられることがある。
溶液中で分子を反応させながら組み立てる製法。ペプチド合成にも使われます。
化合物に塩素を導入する反応。試薬の危険性・腐食性を踏まえた設備管理が必要です。
加圧して固液分離し、その装置のまま乾燥できる機械。ろ過面積と槽容積は別の値。
企業が開発対象として掲載する候補製品群。上市状況、製造実績、GMP、供給条件は個別に確認します。
原薬や製剤に目的の有効成分が含まれることを、特異性のある分析方法で確かめる試験。類似した構造の物質と区別できることが重要です。
Established Conditions。承認資料のうち製品品質の確保に必要とされ、承認後の変更時に当局への薬事手続きを要する情報。識別方法や変更区分は地域の制度により異なる。
乾燥装置の内部空間の体積をLなどで示した値。乾燥できる原薬の重量kgとは直接換算できません。
食品・サプリメント・化粧品等の機能に着目した素材の区分。物質名が医薬分野でも使われても、医薬品GMP原薬とは限りません。
製法や分析法、関連する知識・記録を移管元から移管先へ引き継ぎ、必要な確認を経て再現可能な業務につなげる活動。
溶液中の特定成分を表面に吸着させ、目的物を分離・濃縮する材料。
複数の当事者が協力して研究する際、目的・役割・費用や成果の知的財産の帰属・利用条件などを定める契約。共同研究の公表だけでは契約内容や継続状況はわかりません。
会社や大学が研究協力の事実を発表した記録。共同研究の発表時点を記録した情報です。現在の契約や知財使用条件は当事者の最新資料で確認します。
水や湿気に触れると反応性が変わる試薬を扱うため、水分を厳しく避けて行う反応。
触媒の担体に載せた活性金属の質量割合。通常は%で表します。
同じ化学成分でも結晶内の分子の並びが異なる状態。溶解性や安定性に影響する場合があります。
医薬品の原料となる有効成分について、製造方法や品質情報をPMDAへ登録する制度。
原薬の品質を確認するため、試験項目、分析法、適合とする判定基準をまとめた規格。対象となる原薬や申請内容に応じて設定する。
固体の担体に原料を結合させ、反応と洗浄を繰り返して分子を組み立てる方法。
光を当てて化学反応を進める方法。反応装置の照射条件や熱管理が重要です。
原薬や製剤の製造途中で実施し、工程中の品質などを確認する試験。出荷前に行う規格試験とは実施する時点を区別します。
微量でも強い薬理作用を示す性質。製造では作業者のばく露を防ぐ封じ込めが重要です。
PCT国際出願について、権利化を希望する国・地域の国内段階に進むための手続。移行先ごとに期限・必要書面・翻訳などの条件を確認します。
中間体・原薬を製造工程に戻し、もともと設定された工程に含まれる晶析・ろ過などの操作を繰り返すこと。ICH Q7では再処理と区別する。
規格に適合しない中間体・原薬に対し、通常の製造工程とは異なる処理を施して許容できる品質を目指すこと。ICH Q7では再加工とは別に扱う。
Certificate of Analysis。原薬や中間体のロットについて、実施した試験・判定基準・結果などを記した文書。
企業などが大学・研究機関に研究を依頼する際、目的・費用・成果や知的財産の取扱いを定める契約。共同研究と役割分担が異なり、成果の権利帰属は個別の契約で確認します。
分子に臭素を導入する化学反応。医薬品中間体の合成や機能材料の製造にも使われます。
製造に使用した宿主細胞に由来し、目的物に混入し得るDNA。pDNA製造では目的のプラスミドと宿主のゲノムDNAを区別して管理する。
分子同士を結び付ける反応を助ける試薬。ペプチドのアミド結合形成などに使います。
溶液などから目的物を結晶として取り出す工程。純度や粒径の調整に使われます。
水素を用いて還元反応などを行う加圧反応容器。運転時の水素圧と設計上の最大圧は区別します。
培養液や溶解液から細胞片・沈殿物などを分離し、後段の精製に適した液を得る工程。ろ過・遠心分離などが用いられる。
沸点などの差を利用して、塔や充填物で成分をより細かく分離する蒸留技術。
実際の工場を運営する法的な製造業者・製造所を示す名称。販売ブランド、親会社名、MF登録者名とは区別します。
複数装置をまとめた公表範囲。『50~1万L、GL・SUS』などの情報は設備群全体の公表範囲で、装置ごとの仕様は個別に確認します。
複数装置の容積が最小値から最大値の範囲にあるという公表表記。個々の装置容量はメーカーの設備仕様表で確認します。
製造設備の洗浄方法が、対象工程で想定する残留物や汚染を許容範囲まで除去できることを確認し、記録する活動。評価条件や対象工程はリスクに応じて決めます。
物質が偏光面を回す角度。光学活性化合物の性質の評価に使われます。
2026年4月10日に厚生労働省が告示した日本薬局方の第19版。医薬品の品質に関する通則・一般試験法・医薬品各条などを収載する。
触媒などを保持する粒子の大きさ。流動性や反応・ろ過条件に関係します。
比較的高い圧力条件で水素などを使って物質を還元する工程。設計圧力と運転圧力は別。
Extractables and Leachables。抽出物は材料から所定の抽出条件で得られる成分、浸出物は実際の使用・保管などで製品側へ移行し得る成分。両者を区別して評価する。
通常より低い温度で反応を制御する技術。副反応や不安定中間体の管理に使われます。
原薬や製剤に含まれる有効成分の量を測定する試験法。含量を評価するもので、不純物の測定や同一性の確認とは目的を区別します。
いったん凍らせた試料から、減圧下で氷を直接気体にして水分を取り除く乾燥法。
規制当局が製造所の管理状況などを確認する手続き。査察実施の企業発表と当局公表の結果・適用範囲は別々に確認します。
同一または関連する技術内容について、優先権などでつながる特許出願のまとまり。単純ファミリーと拡張ファミリーで集計範囲が異なり、特許件数や権利状態を同一視しません。
一次標準品との比較で品質・純度を確認し、日常の分析に使用する標準物質。一次標準品とは役割と適格性の確認方法が異なる。
液体を薄く広げて短時間で蒸発・分離する方法。熱に弱い成分の精製にも使われます。
反応する液を扱う装置内部の容積。mL・Lで表し、原薬バッチ重量g/kgや連続工程の生産速度kg/hには換算できません。
微生物を条件管理した装置で育て、目的物や酵素などを生産する方法。
大腸菌などの微生物を培養するための反応・培養装置。通気・撹拌・温度・pHなどを管理し、対象となる微生物と培養目的に合わせて設計される。
粒子を小さくする工程。溶けやすさや製剤加工性に影響しますが、品目ごとの試験が必要です。
原薬などの粒子を細かくして、溶出や混合の性質を調整する工程。
製品品質へのリスクを科学的な知見に基づいて評価・管理・共有・見直しする考え方。リスクの程度に応じた対応を検討します。
委託元と受託先の品質上の責任分担や、変更・逸脱・連絡・監査などの手続きを明確にした合意。契約上の商業条件とは区別して整理します。
原薬に含まれる既知・未知の不純物について、種類や分析上の特徴、検出量の範囲などを整理した情報。製法や原料の変更による品質変化の把握にも役立つ。
鏡像関係にある分子のうち、狙った立体構造を優先的に作る合成技術。
粉体や蒸気が作業環境へ漏れないよう、装置や室内で物質を隔離すること。
液体クロマトグラフィーを使い、目的の化合物を実際に回収・精製する方法。
試験法が目的に合う測定性能を備えているか、真度・精度・特異性などの特性を評価し、確認・記録する活動。必要な評価項目は試験の用途によって異なります。
原薬や製剤の品質を適切に測定するため、測定原理・分析条件・試料調製・性能などを検討し、目的に合う試験法を設計する活動。
製造・品質管理文書の発行、内容変更、旧版の廃止・回収などの経緯を追える記録。現在有効な版と以前の版を区別するために使う。
製造方法・設備・原材料・試験方法などの変更が品質に及ぼす影響を事前に評価し、必要な承認・記録・実施後の確認を行う管理の仕組み。
Post-Approval Change Management Protocol。承認後に予定する製造・品質関連変更と評価方法、判定基準を事前に規制当局と合意し、変更実施後の手続きを予測しやすくする仕組み。
先の特許出願を基礎として、要件を満たす後の出願で新規性・進歩性などの判断時点に先の出願日を適用する制度の利用。追加した発明事項まで自動的に保護されるわけではありません。
炭素とリチウムが結合した反応性の高い試薬群。低温・禁水条件などの安全管理が重要。
炭素と金属が結び付いた化合物や、その反応を利用する有機合成技術。
粉体に下から空気を送り、粒子を浮かせながら乾燥させる方法。装置のバッチ容量(L)は原薬反応槽の容量とは別です。
過去の一定期間に合計して生産した量。総量kg/MTを年産能力、時間当たりkg/h、1回のバッチ重量と混同しません。
精製液を連続的に分離・回収する技術。従来のバッチ精製に比べ、回収率や溶媒使用量の改善を目指します。
材料の供給と製品の回収を連続的に進める製造方式。バッチ式とは工程設計が異なります。
一般的な技術・薬事の説明です。企業名で登場する「マイクロ波化学」と、製法の「マイクロ波固相合成」のように別の意味を持つ言葉は区別しています。 原典を確認した用語には一次・二次・三次情報の区分と参照先を掲載しています。個々の企業の設備、薬事認証、特許の現況は、各企業の公式資料と公的記録からご確認ください。