ハロゲン・ヨウ素化剤 / 試薬・物質

ヨウ素(I₂)

Iodine

元素ヨウ素(I₂)。芳香族・アルキル化合物のヨウ素化やヨウ素誘導体の製造などに使用される。工業的にはチリ北部の鉱石および日本の天然ガスかん水が重要な供給源。

CAS番号7553-56-2
分子式I2
分類ハロゲン・ヨウ素化剤
PROCESS INSIGHTS

現場の勘所

昇華・揮散による設備内の付着や製品ロス、反応後の残留ヨウ素・還元処理、色・純度・副生成物を管理する。工業原料は産地と精製グレードの違いを確認する。

取扱い・保管のポイント

吸入・皮膚接触に有害で、皮膚・眼への刺激性や水生環境への強い有害性がある。TCI I0604の表示では日本の毒劇法上の劇物。粉じん・蒸気への曝露と漏出を管理し、密閉して適切な温度で保管する。

ORIGIN & SUPPLY

原料・供給背景

ヨウ素の主要な供給ルートは、チリ北部のカリーチェ鉱石と、日本の天然ガスかん水。産地によって採取方法と操業を左右する条件が異なる。

主な原料と製造ルート

  • チリ北部:カリーチェ鉱石を採掘し、水で浸出してヨウ素を回収・精製する。
  • 日本・千葉県:井戸から天然ガスを含むかん水を採取し、ガスとヨウ素を回収する。処理後のかん水は一部を地下へ還元する。

調達に影響する要因

  • チリ:鉱石の性状、浸出用水、鉱山・回収設備の稼働や輸出物流。SQMは2025年の開示で水供給を増産制約として挙げている。
  • 千葉:地盤沈下防止のための地上排水量管理、採取井・地下還元設備の運転、地域の環境条件。
  • 主要産地への供給集中と、医薬・産業用途の需要変化。

調達時の着眼点

  • 産地・製造拠点と輸出ルートを確認する。
  • 鉱山由来と天然ガスかん水由来それぞれの供給余力、再生ヨウ素・在庫・出荷条件を比較する。
REFERENCES

参考文献・資料